セメントの日
Dzień dobry 今日はポーランド語でおはようございます。
５月１９日はセメントの日。
１８７５（明治５）年の５月１９日、日本ではじめて国産のセメント（ポルトランドセメント）の製造に成功したことから、記念日として知られるようになりました。
ポルトランドとはイギリスのポートランド島のことと言われています。
功績を収めたのは、日本に化学分析を持ち込んだことでも有名な宇都宮三郎氏。セメントのほか、炭酸ソーダを国産化したり、電柱の防腐方法を開発したり、幅広い分野で近代技術の発展に貢献した人物です。
明治初頭、日本は近代建築の建設の必要から国産のセメント製造に取り組もうとしていましたが、洋学者であり化学工学者であった宇都宮三郎が渡欧して技術を習得し、はじめて官営深川工場での製造に成功しました。
実は、セメントが用いられるコンクリートの歴史はかなり古く、紀元前３世紀頃のローマや、資料によっては紀元前７世紀のイスラエルで用いられていたとされているものもあります。
セメントはいわば接着剤（せっちゃくざい）のようなもの。
約４千年前の古代エジプトのピラミッドは石を積み上げているけれど、その石と石をくっつけるためにセメントのようなものが使われています。
このようにセメントは古くから人間の生活に利用されていたことがわかります。
そして、現代でも一般的な建造物の必要材料として活用されています。
私たちの仕事でも、セメントはなくてはならない建材です。
最近では、生垣撤去して駐車場を拡張したいというお客様からのお問い合わせがよくあります。
カーポートを立てるにも、セメントは欠かせません。カーポートの下もほとんど土間。
目地を埋めるにもセメントが必要です。
国内でセメントを作れるようになったからこそ、手ごろな値段で大切なお庭をイメージ通り完成させることができます。
モルタルやコンクリートを作るのに欠かせないセメント。
私たちの生活に密着していて当たり前になっていますが、
今日だけは存在に注目してみたいと思いました。
miłego dnia 今日も良い一日をお過ごしください