ガレージの選び方

ガレージの選び方

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はじめに

そもそもガレージの用途とは何でしょうか。昔は農機具を格納する為の倉庫の延長くらいにしか思っておりませんでしたが、いざ自分が車に乗ると欲しくなります。それも、好きで乗っている愛車には専用のお家を作ってあげたくなる。ガレージとは、お車の為のお家です。少々贅沢な話でしょうか。もしかすると、最初は夢から始まるかもしれません。ただの収納スペースでは終わらない、チューニングショップよろしく工具やら部品やらツールボックスやらが転がる俺の部屋。または、バイク好きが高じて誰にも邪魔されない単車いじりの趣味の部屋。どちらも「俺のマシン」が存在して初めて完成される空間です。夢の空間。オトコの浪漫。良いじゃないですか!

しかし、現実にはもう少しシビアな事情の故に需要が伸びています。盗難です。中部・東海地方でも多発する愛車の盗難事件。少し前には、稀少なFDが盗難被害に遭い、海外へ売り飛ばされる寸前で発見されるなんてニュースも聞かれました。世の中、猫も杓子もEVへと変遷してゆく時代にあって、もう開発も販売もされないであろう貴重なエンジンを搭載したマシンは高値で取引されます。特に、日本車は海外での人気が高く、ただでさえ数少ない稀少車、それもオーナー様が大切に大切に長年メンテナンスしてきた愛車が窃盗団によって海の向こうへ横流しされるというパターンが出来上がってしまっています。そして、一旦海を渡ってしまうと盗難被害であったとしても、十中八九、返って来ないものなのだそうです。やりきれない気持ちですね。この手の窃盗は、一度狙いを付けられると、なかなか諦めてもらえない。屋外や貸駐車場に停めてあるお車は、盗みやすく狙いやすい。ハイリスクです。自分に出来る限りの盗難防止策を講じてあってもアッサリ破られるのだとか。前述のFDは盗難が発覚した時点からオーナー様自ら愛車に取り付けたGPSを辿り、なんとSNSで助けを求めて情報を提供してもらいつつ、保管場所を突き止めたのだとか。そこまでしなきゃならんのですね。盗難防止策はいたちごっこ状態なのが現状です。リレーアタックなんてもう古いんだそうで。電制システム乗っ取られたらお手上げです。ハンドルロックはサクっと切られるわ、挙句LXにタイヤロックしたところで、マシンにパワーがありすぎて無意味。って話も聞きました。ここまで聞くと、もうどうすりゃいいのさ。ってなります。筆者はその昔、「大事なものは安全な場所にキチンと仕舞いましょう」と教わりました。そうです。ここでガレージの需要が生まれるのです。

ガレージにすると良い事

ヨドコウ エマージュ ガレージ 根の平何と言っても、愛車を箱入り娘にできます。紫外線から、暴風雨から、降雪や雹に至るまで、車体にダメージを与えるものからお車を守ります。【カーポートの選び方】のページでも車両の経年劣化について少しお話しましたが、日常的に浴びる紫外線が及ぼす影響は、後々如実に表れて参ります。お肌と同じく、気付いた時には手遅れなのです。例を挙げますと、車体のクリア塗装面の剥げ、樹脂部分(バンパーなど)の日焼け、ヘッドライトの黄ばみ、シートやハンドル等の内装の日焼け、ダッシュボード面の劣化…といった具合です。お車にとって青空駐車場は優しくないのです。過酷な環境であります。中でもヘッドライトの黄ばみについて言えば、コレは紫外線に晒され続ける限りどんな高級車でも絶対に避けられません。唯一、360°光を遮る事が可能な箱…即ちガレージだけがこの劣化を遅らせることが出来ます。ちなみに、カーポートはあくまでも天井部分だけですので、この点ではガレージ程のUVカット機能はあまり期待できません。最近ではプロテクションフィルムや紫外線カットフィルム等も割と身近になってきましたので、お車自体にUV対策を施す選択肢もあるでしょう。
ですが忘れてならないガレージのもうひとつの保護機能がございます。冒頭で触れた、盗難防止策です。勿論、キチンと施錠する等の基本的な防犯意識が大切です。防犯カメラの設置なども有効かもしれません。窃盗屋さんは「めんどくさい、手間がかかる、時間がかかる」ことを嫌うと聞きます。「そもそもシャッターガレージなら、シャッター閉まってる限りは外から見えへんから狙われる確率も減るんちゃうん?」ご意見ごもっともだと思います。そういう意味でも抑止になるかもしれません。
シャッターには手動タイプと電動タイプがあります。手動シャッターと言えば、あのガラガラ音を気にされる方もいらっしゃるかもしれません。「ガラガラガッシャーん」がご近所中に響き渡るのはチョット…というお気持ち分かります。根の平ガーデンにお越しいただくとヨドガレージの電動シャッターを実際にご覧頂けます。電動シャッターはモーターがパネルを一定速度で巻き上げていくため、思ったよりも静かに感じられるかもしれません。もちろん「がっしゃーん」もありません。あと、個人的にガレージの好きなところは、ガレージっぽくない空間にカスタムできるところです。これもまた根の平ガーデンにあるヨドガレージ「エマージュ」をご覧いただくと一目瞭然なのですが、内壁や天井材や照明にまでこだわって作ると、単なる車庫以上の寛ぎたくなる空間になります。使用目的に合わせて可能性はかなりあると思います。

ガレージ選びここから始めよう

ガレージを建てたい理由がハッキリしたら、次に決めるのはやはり大きさ、サイズです。ここでも【カーポートの選び方】でご説明したのと同様に、収納する愛車の大きさを考慮に入れてください。但し今回はガレージです。カーポートとは違い壁に囲まれています。ここで問題になるのは車両のドアやトランクを空けた状態で人が乗り降りでき、トランクから荷物を取り出すだけの余裕があるか、ということです。カーポートなら柱さえ避けていればドアの開閉にそんなに気を遣わなかったかもしれませんが、ガレージはドアを開けたら壁です。ワンボックスのリアハッチ開けたら壁に当たるということもあります。ガレージを選ぶときは車が収まるだけではなく、車を乗り降りする人の動線もある程度確保できるといいなと思います。ガレージとか物置などの「箱もの」に限っては、「大は小兼ねる」のもアリだと思います。完成したガレージを拡張するのは無理だからです。新しく増設ならできますが、もし計画地の広さからして選択の余地があるのなら、少し大きめがお勧めです。ユーティリティスペース付のガレージなども販売されています。メーカーカタログ等でこれ良いな!と思う商品をピックアップしておくとご相談がスムーズです。ヨドコウ エマージュ ガレージ 根の平

目的別ガレージ利用計画

「あなたはガレージを作ってそこで何をしたいですか?」ガレージに限らずエクステリア工事を検討中の方には是非お尋ねしたい、そして考えて頂きたい質問です。自分がそこで何をしているかイメージ出来ると、ワクワクしながら<エクステリア利用計画>を進めることが出来ます。ではガレージの場合は?「先ずは愛車を守れたらOK!」いいですね。「せっかくだからタイヤ交換が出来るくらいの余裕があるといいなぁ。」土間床のガレージはまさにうってつけの場所です。広さに余裕があればスタッドレスタイヤもジャッキもそのままガレージに保管できますね。そうやって徐々にピット化していくのも楽しいものです。
先程「ガレージっぽくない空間」の話をしましたが、車好き、或いはバイク好きが寄ってたかってマシンいじり、時々コーヒータイム。そーゆーのちょっとした憧れです。果てはBBQ始めちゃうとか、ガレージにソファ持ち込んで寛いだりトランプ始めたり。。。あ、そろそろFFkid’sだってバレそうです(笑) 皆さんの思うガレージはどんな空間ですか?イメージを膨らませてみてください。ヨドコウ エマージュ ガレージ 根の平

おわりに

いかがでしたでしょうか。「ガレージにするとオトクまんさい情報」。ガレージを検討中だったり、まだどうしようか迷っておられる方のお助けページになれれば幸いです。エクステリアの基本ですが、「何のために必要で、どのように使いたいか」のビジョンがはっきりしていると、迷うことは少ないです。ぜひ、ご自身でじっくり考えてみてください。