カーポートの選び方

カーポートの選び方

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はじめに

このページでは、カーポート選びを始めるにあたり、予めハッキリさせておくといいポイントをお伝えします。先ずは「なぜカーポートが欲しいのか」です。これをハッキリさせましょう。どうして「カーポートが欲しい」と思いましたか?どうして必要だと思いますか?これには様々な理由があるでしょう。筆頭に挙がるのは「雨ざらしがツラい」事でしょうか。確かに雨の日の車の乗り降りは一苦労ですね。人や荷物が濡れれば車内も濡れるし、シートはなかなか乾かない。イオンの屋根下駐車スペースの良さを知っていると、自宅にも屋根があればいいのに、と思います。他にも雨ざらしのリスクとしては「夏場の炎天下で車内温度が上がる」事や、逆に「冬場のフロントガラスの凍結」も挙げられます。夏の日差しが非常に強いのは周知の事実です。最近では車内温度の上昇による事故についてもよく耳にします。夏場の日差しは車本体にも深刻なダメージを与えます。見た目には分かりにくいかもしれませんが、年月を経ると劣化の程が明らかになって参ります。夏休みの自由研究で「車のボンネットで目玉焼きが焼ける説」を自分でもやってみようとした事があるくらい高熱になる車体に、何のダメージもない訳がありません。強烈な紫外線は車体の外装はもちろん、シートやダッシュボードなどの内装の劣化速度も速めます。この点では人のお肌と同じです。紫外線対策を怠ったツケは年を取ってから出てくるのです…。日傘を使っておけば良かった…と思ったころには遅いのです。(あぁ怖い)。季節が変わって真冬には、朝の忙しい時間に凍結したフロントガラスを溶かさなければなりません。リヤウィンドウとサイド、サイドミラーも忘れずに溶かしておかないと運転時に死角が出来てしまいます。この朝のひと手間が意外とめんどくさい。分かります。これがドカ雪なんて降った日には、四日市か菰野町辺りだとなんかもう開き直っちゃおうかとも思うのですが、霜が降りた程度では遅刻の言い訳にもなりません。「あぁ屋根があればいいのに」。そう思ったら、カーポートの設置を検討されるタイミングかもしれません。

カーポート選び ここから始めよう

桑名市 カーポート 三協アルミ U.スタイル アゼスト「どうしてカーポートが必要なのか」の理由がハッキリしたら、次に必要な屋根の大きさを確認しましょう。エクステリア業界では車の台数を基準として「一台用」「二台用」「三台用」と呼ぶ事があります。「一台用」とは乗用車一台をカバーできる大きさという意味です。「二台用」「三台用」も同様に、乗用車二台ないし三台をカバーできるという意味で使います。ですが、乗用車の定義まではハッキリしていません。例えば1台用カーポートとして最もメジャーな規格として「51-27」と呼ばれるサイズがあります。これは「奥行5.1m×間口2.7m」を指します。軽自動車かコンパクトカーなら十分な大きさでしょう。では、極端な話ですがここにロールスが入るか?と申しますと、全長約6mのファントムですと90cm程 飛び出します。もう少し身近な車種でハイエースなら約10㎝くらい飛び出す計算です。車種によってはカバーしきれないのです。幸い、サイズバリエーションは豊富に展開されていますので、ご自身の愛車の大きさ、背の高さ、台数に合わせて最適なサイズのカーポートを選びましょう。サイズバリエーションは各メーカーにより異なります。詳細はカタログでチェック出来ます。各社ウェブカタログが充実して来ておりますので、ご来店なしでご確認いただけます。そして大切なポイントとして、カーポートが納まるだけの敷地の広さがあるか、障害物は無いかも確認する必要があります。ん?なんかアレもコレも、考えることが多くてしんどくなってきましたね。大丈夫です。ココガーデンエクステリアは現地調査及び初回見積を無料で受け付けております。こちらをご利用いただく場合は「この辺に2台分のカーポートが欲しいです、停める車の車種はコレコレです」と仰って頂ければ大丈夫です。あとは希望のメーカーや商品が決まっていたら、忘れずにお伝えください。イメージ画像などがあればお話がスムーズです。

カーポートの種類 ~素材

カーポートと一括りに申しましても、実は色々と種類があります。素材に関して言えば、「本体はアルミ形材で、屋根はポリカーボネート板」のカーポートが長らく主流でした。ポリカーボネート板よりも以前にはアクリル板の時代もございましたが、何が違うって強度が違う。紫外線により劣化すると衝撃に弱くなりバリバリに割れるという特徴のあるアクリルは、耐久性の面で優れているポリカへと急速に移り変わって参りました。筆者の幼少期、自宅のカーポートがアクリル屋根で、劣化具合よろしく偶然野球ボールを貫通させて穴を空けた時は衝撃でした。幼心にアクリル樹脂の脆さを知りました。それが時と共にポリカーボネート板にとって代わり、子どもの野球遊び程度ではびくともしない屋根になりました。ポリカ自体のバリエーションも豊富になり、透明色からブラウン、スモーク、クリアマット、熱線遮断タイプといった具合に多種展開されております。

次に、アルミカーポートとは少し違う分野での需要に応えて来たのが「スチール折半カーポート」です。こちらは「本体がスチール製で、屋根はスチール折半」という組み合わせです。骨組みも屋根もスチール、鉄製ですね。汎用性があり、耐積雪・耐風圧・何よりも強度が求められる分野で主に豪雪地帯での需要に応えて参りました。エクステリアで扱う折半カーポートは、意外にスタイリッシュなデザインが多いのも特徴です。鉄製=錆を心配される方もいらっしゃるでしょう。近頃ではガルバリウム鋼板を採用したり、鉄素材の外皮としてアルミニウム合金を使用している商品もございます。スチール+塗装の時代より、耐久性は格段に上がっていると言えるでしょう。

最後に、比較的最近売れ出したのが「本体はアルミ、屋根もアルミ」のカーポートです。初めて見た時は斬新な印象でした。カーポートの屋根が透明である必要がないのならこれもアリかと思いました。ポリカ屋根の場合、透過性のある素材である故に「見上げると屋根の汚れが見える」という声を耳にします。ポリカ自体に汚れが落ちやすくする機能を備えた商品まであるので、そういうお声は昔からあったのだろうと思います。カーポートの屋根ですから、よじ登ってゴシゴシ洗うわけにも参りません。根の平ガーデンにお越しいただくと、「ポリカ屋根の汚れ」とはどういう事なのかを実際にご覧頂けます。お猿さんの足跡まで付いております。そして「アルミ本体+アルミ屋根」のカーポートも実際にご覧頂けます。LIXILのSCがぽそっと建っております。屋根の汚れの程度は恐らく同じ、見えるか見えないかの違いですが、心象的には大きな違いかもしれません。そして、日差しの強い日に日影を求めて移動する人々にはポリカ屋根よりも断然、アルミ屋根の方が人気です。思えばポリカ全盛期には「熱線吸収ポリカ」や「熱線遮断タイプ」「紫外線カット」「車内温度の上昇を何パーセント軽減」…といった具合に、透過性素材でありながら紫外線カット機能についてよく謳われたものです。みんな、そこを気にしていたんですね。繰り返しますが、ポリカは透過性素材です。100%カットは無理です。「そんなに紫外線カットカット言うなら、別にポリカやなくてもええやん?折半カーポートやって屋根下真っ暗やん、アルミで作ってみたら?」…なんていうやり取りがあったかどうかは分かりませんが、実際に体感すると、なるほどなと思います。屋外展示場って大事ですね(笑)

カーポートの種類 ~形状

カーポートの形状にはどんな種類があるでしょうか。柱の位置や本数によって、片支持タイプ、両支持タイプ、後方支持タイプ、特殊納まり、等の違いがあります。また屋根形状もフラットタイプ、Rタイプ、梁下天吊り、梁置き、などと呼び分けています。呼び方は様々あるのですが業界の専門用語は分かりにくいです。こちらは文字で説明するよりもカタログをご覧になると一目瞭然でございます。カタログを見て「これ良いな」と思う写真をある程度選んでおくとイメージがつかみやすく、商談の際にもスムーズにお話ができると思います。

特注という選択肢

変形地折板カーポート 特殊施工「うちの駐車場にカーポートが欲しいのですが、変形地の為、他業者では施工できないと言われました。」偶にこんなお問い合わせを頂きます。そのような場合も、先ずは現地を見てみない事には判断出来ません。あるお客様宅へ伺うと、なるほど、確かに変形地でありました。奥入隅とでも言うのでしょうか、駐車場自体が大きな鍵括弧のような、しかも台形のような、言うなれば猫さんのお顔のような形。設計図を描いた時、平面図がまるで猫さんに見えた程です。確かに規格サイズのカーポートではカバーできない敷地でした。こういうケースでよくやるのは、「特注品を現場加工」するというものです。施工技術が問われる分野です。商品の選択肢は限られます。図面を引き、設計図を作り、特注部材の拾い出しをします。特注・加工に対応しているメーカーにご協力を頂き、駐車スペースをカバーできる形の屋根を作りました。おそらくオンリーワンのカーポートです。
もし仮に、見積を依頼した業者の方から「施工できません」といった旨のお断りを貰ったとしても、出来ないことを正直に出来ないと言ってくれる誠実な業者さんだったと考えて、別の専門店を探してみましょう。もしかしたら、現場によっては「特注対応」が出来るかもしれません。が、弊社でも施工不可と判断した場合には、正直に「出来ません」とお返事させて頂いております。ご理解いただけますと幸いです。

予算優先?機能優先?

さて、無事に希望のカーポートで見積依頼が出来てほっとしたのも束の間、出来上がった御見積書の金額を見てご依頼主様が内心びっくり仰天なさるのは珍しいことではありません。先に申し上げます。エクステリアは決して安くありません。近頃の物価高騰の煽りもモロに受けております。なかなかに大きなお買い物になるかもしれません。だからこそ、「こんなはずじゃなかった」という展開は避けていただきたいと思います。予算オーバーだった時はどうしたらいいのでしょう。ストレートにご予算を教えてください。そして、カーポートを設置するにあたり「これだけは譲れない!」と思うところも教えてください。他メーカーで似たような機能を持ち、尚且つお安くなる商品を探すことが出来るかもしれません。勿論、全てのケースでご要望にお応えできるとは限りません。車を購入するとき、オプション機能を追加すればするほどお値段が上がるのと同じように、カーポートも機能性や意匠性を重視すればするほどお値段が上がるケースが殆どです。ご予算を見直して頂くか、機能性を見直すかは、見積書を参考にじっくり考えてご判断ください。殊エクステリアに関しては、現地を確認して積算してみないと総工費は見えてこないものです。その為、初回の現地調査及びお見積は無料でお受けしております。ご希望やご要望は何でもお伝えください。

おわりに

「エクステリアの選び方」の中でも特にお問合せの多い「カーポート」の選び方についてご紹介して参りました。長文にお付き合いいただきありがとうございます。たかがカーポート…かもしれませんが、お客様のニーズは千差万別であります。多彩な商品知識と、長年の経験を活かし、その現場とユーザー様のニーズに合ったご提案をさせて頂きたいと思っております。是非、ユーザー様のご要望やまだ悩んでいる事など、気兼ねなくお聞かせください。