塩の日
明日、1月11日は塩の日。
有名な「敵に塩を送る」という言葉のもとになっている逸話に関係がある出来事からとられた記念日です。
それは、今から450年以上前の戦国時代にまでさかのぼります。
戦国武将である武田信玄はそれまで同盟関係を結んでいた駿河の今川氏真を攻めました。
内陸にいた武田陣営は、今川から塩を含め海産物の流通を止められることに。
今でいう経済制裁を受けることになります。
言ってみれば自業自得なわけですが、今のように、冷蔵庫のない時代。保存食のカギとなる塩が手に入れられなくなり、信濃にある武田の領地は困ったことになりました。
それを知った敵対関係にあった上杉謙信は相手が苦しんでいる時につけ込むどころか、見返りを求めずに塩を送るという人道的な行動を取りました。
1569年(永禄11年)1月11日に武田信玄の領地である松本藩領(現在の松本市)に到着し、このことを記念して「塩の日」とされることになりました。
そして、このエピソードは「敵に塩を送る」という言葉の誕生につながり、たとえ敵やライバルであっても、相手が苦しんでいるならば、人間性を見失わず争いの本質でない分野においては敵の弱みにつけこまずに助けるという教訓になっています。
この話自体の真実性はともかく、学べることがありますね。
明日、1月11日は塩の日。
自分の周りにいる家族や同僚はもちろん、ちょっと苦手な人にも優しくなれる日になりますように!