庭石撤去エクステリアリフォームで
お庭のお悩み解決

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はじめに

庭石がそこにある理由

皆さんは日本庭園を散策されたことがお有りでしょうか。日本三大庭園に代表されるような典型的な日本庭園には必ず庭石が取り入れられています。そしてそれらの「石」は緻密な計画の下、役割や目的を持って意図的にそこに据えられています。庭園造りには「見立て」という言葉があります。例えば景石を「滝に見立てる」とか「水の流れに見立てる」といった具合です。そもそも庭園は自然の景色を模したものであることが多く、野山や川や池に「見立てた」アイテムを備えており、景石はそのひとつです。枯山水などはこの顕著な例でしょう。水が無くてもそこに流れがあるように「見立てる」というのは庭づくりにおいて欠かせない技術のひとつと思われます。

目的と役割

このように作り込まれた庭園は、嘗ては客人を迎える際のおもてなしの一つでありました。庭園を鑑賞したり、宴会を催したりしたようです。どちらかというと贅沢なお話です。今でも不動産情報などで「庭付き一戸建て」というキャッチコピーを見かけることがあります。お庭は手間も時間もお金もかかる分、贅沢な持ち物なのかもしれません。だからこそ、せっかくお庭があるのなら是非とも愉しみたいものです。

撤去したいなって思う瞬間

さて、かつてはおもてなしの心の一環として取り入れられた「庭石」ですが、時代とともにお庭の利用目的が変化してきたこともあり、これぞ日本庭園!というお庭は少なくなって参りました。昨今は「アウトドアリビング」という言葉に代表されるように、お庭は観て愉しむというより大いに活用してナンボという時代です。一世を風靡したガーデニングブームが再燃しつつあります。家庭菜園需要も増しています。洋風のお庭を創るのが夢!という方もおられるでしょう。近頃ではお庭でグランピング!なんて売り文句も聞かれます。筆者は子供の頃に自分より大きな庭石によじ登ってちょっと背伸びした気分でいつもと違う景色のお庭を見渡して、それだけで楽しかった記憶があるのですが、今や時代は令和。今になるとそんな昭和の思い出よりも「車庫ぉ、拡げたいわぁ・・・」という願望のほうが勝ります。そうなると、「あ、庭石、邪魔やな…どけよかな・・・」となるわけです。庭石撤去に至る経緯は様々でしょう。しかし「庭石撤去」と一言で申しましても、石ころ拾い上げるのとはわけが違います。幼少期の筆者は庭石によじ登っていたと前述しましたが、庭石たるものちょっとやそっとでコケるもんじゃありません。デカくて重い、それゆえに邪魔!なのが庭石なのです。(あ、なんだか造園屋さんに失礼な感じになってきましたごめんなさい)考え様によっては勿体ない話ではあるのですが、「いや、ウチにはやっぱり必要ないよ」となれば、思い切ってスッキリしてしまうのも一つの手です。

最新施工例

いよいよ「庭石撤去」したい

撤去したいと思ったら

庭石の中には、地表に出ている部分からは見当がつかないほど地中に埋まっているものもあります。そこに据え付けたご本人でない限り、実際にはどれくらいの大きさなのか、見た感じでは測りかねるのです。稀に、一般家庭のお庭でも1t超の石があると聞きます。それを人力で撤去するのは困難であり危険を伴うため、ここはお庭づくりの専門家に頼りましょう。造園屋さんやお庭を得意とするエクステリア店でも相談にのってくれます。業者さんにもそれぞれ得意分野がありますので、一度電話で問い合わせてみるといいでしょう。何れにしても撤去処分にはお金がかかると思っていいと思います。見積だけなら無料で受け付けてくれる場合が多いので、ご自宅の庭石撤去にどれくらいの費用がかかるのかは現地を確認した上で、工事が可能かどうかを判断してもらい「出来る」となれば、撤去方法や搬出経路などを相談した上で、見積書を出してもらうのが確実です。

見積依頼は複数業者に?

依頼先として、造園屋さんやエクステリア店以外にも、ホームセンターや解体業者、リフォーム工事店が挙げられるかもしれません。見積依頼を受けてくれるとなればお願いしてみてもいいでしょう。ココガーデンエクステリアの商圏あるある話ですが、ホームセンターに依頼すると、見積に来てくれるのはホームセンターの下請業者さんです。ホームセンターは自社で工事部隊を抱えているわけではないので、出店地域にある造園屋さんやエクステリア店を協力工事店としているパターンが多くみられます。同じ理屈で、リフォーム業を生業としているが、庭やエクステリアは自社工事外なので下請けの他業者に依頼する、というパターンもあります。その工事が得意な業者に任せるということです。確かに、その方が安全です。しかしこうなると、よく勧められる「複数業者に見積依頼をした方がいい」説が怪しくなってきます。何故なら「複数業者」は他の誰かの下請け或いは元請かもしれないからです。でも1社だけの見積金額では不安な気持ちもあるでしょう。
そこでおススメしたいのは、手当たり次第に見積依頼するよりも、ホームページやチラシで施工実績などを見て、工事が得意そうな業者を探して依頼することです。勿論、業者さんが違えば見積金額には差があることでしょう。その理由は「生垣撤去」のページでもご説明していますが、やはり施工経験や設備の違いなどが挙げられます。そして、ユニット化ができないエクステリア工事においては、いわゆる「相場」の幅が広く、「だいたいいくら?」に即答は出来ません。現場毎に状況は違うからです。「お隣さんでは出来てもウチでは出来ない」という工事もあり得るのです。その場合は手を変え品を変え、出来るだけベストな提案をさせて頂きたいと思っています。オンリーワンなあなたのお庭づくりをサポートしてくれる業者さんを選んでください。

余談ですが10年ほど前、他業者さんの見積書を持参して来店された男性が、「この見積書の金額が適正価格なのか見て欲しい」と仰られたことがありました。大変珍しいご依頼です。後にも先にもこの一度きりです。一瞬、お断りするべき処かとも考えたのですが、お話を聞けば、「見積を出してきた業者を疑っている訳では無いんだが、如何せん自分は相場というのが分からないので、誰かに相談したかった」のだそうです。相場が分からない・・・エクステリアでは無理もない話です。その男性は図面ではなく見積書だけをお持ちになっていて、業者名などは消した上で第三者に価格を見てもらうことを目的として来店されました。こうなると、単純に商品価格を眺めるしかなくなります。但し、メーカー品のユニット商材など定価がある商品に限ります。土工や組積工事は金額を見ただけでは判断出来ません。現場を見ていないからです。お預かりした見積書の商品価格は一般的な価格帯でしたので、「分かるところだけですが、商品価格では特に違和感はないです」といった旨をお伝えしましたところ、男性は安心した表情を浮かべてお帰りになられました。その後業者様と気持ちのよいお付き合いが続いていることを願います。
人は、分からないから不安になります。不安だから疑いたくなります。では、先ずよく知って頂くことで不安を解消して頂きたいと思います。安心してお話合いができる関係性をココガーデンエクステリアは目指しています。

庭石は売れるのか

最近ネット上でよく見かけるようになりました。庭石売れる説。ココガーデンエクステリアの商圏ではどうなんでしょうか。ぶっちゃけ聞いたことがありません。既に書いて参りました通り、日本庭園たるお庭の需要は衰退の一途でございます。ということは石材屋さんもそうそう大きな景石を扱う機会も無くなってきているのでしょうか。それでも中には希少なお品に価値を見出す方もおいでのことでしょう。もし、もしも、メリカリでラくマでSNSで、売れちゃったら、どうしたらいいのか、ですよね。デカすぎて包めないし、重すぎて送れない。こういうケースに当たったことがないのですが…恐らくは、『掘り起こす→吊り上げる→積車に積む→輸送する→荷降ろし→納品』と言った流れが考えられます。そして、重機運搬用の特殊車両、及びクレーン作業車が必要と想像します。ご存知ですか?重機運搬って、運ぶだけでお金になる輸送のプロによるお仕事です。特殊車両をブンブン振り回すトランスポーターです。公道を自走できない建設車両等の運搬を行っておられます。筆者の憧れのお仕事です。そんなトランスポーターのお力をお借りしなければならないということは、当然輸送費用もそこそこ発生すると予想できます。なにより、建機の運び屋なんてツテがない・・・。
以上の事を鑑みて、個人売買はあまり現実的じゃないのかなと思ってしまいました。もし、落札者が石材屋さんで、「俺っちのユニックで取りに行くぜ!」ってことならお取引が成立するやもしれません。確率はあまり高くないと思われますが、気長に出品しとくので良ければフリマアプリも活用できるのかもしれませんね。

おわりに

貴重なお時間を割いて本項をお読みいただきありがとうございます。エクステリア業界にも長く携わっておりますと、様々な経験をさせていただきます。色々なお客様に、多種多様な現場に、立ち会わせて頂きました。エクステリアにおいては、二つとして「同じ現場」は存在しません。百人百通りでございます。これまでお世話になったお客様への感謝の思いと共に、この経験をこれからに活かせるように、更に地域の皆様のお役に立てるようにと、日々努力して参ります。お客様ご自身の大切なお庭づくりをサポートさせて頂ければ幸いです。